花の家/HANA

花の家/HANA

人と古民家 建築家 牧野嶋 彩子氏

この建物は、ピラミッド型の形状を持ち、花と緑に包まれる宿泊施設として設計しました。
まず、建物を地上から80センチほど地中に埋めることで、花に囲まれた建物がまるで地上から生えているような印象を与えるとともに、室内から外を眺めた際にも周囲の緑との一体感を感じられるよう配慮しています。

また、建物全体をシンメトリーの設計としました。これは、ピラミッドの特徴を際立たせるために平面図を正方形とし、立面図においても東西南北のいずれの面から見ても同じ角度で上方に伸びる形状とすることで、外観も室内も均整の取れた美しいシンメトリーを実現しています。

さらに、灌水装置を建物の四方に設置することで、水やりの手間を減らし、年間を通して植物が育つ環境を整えました。このような工夫を重ね、RC造によるピラミッド型の建物が完成しました。

室内の照明計画については、ピラミッドの形状がより際立つように間接照明を中心に計画し、照明器具そのものが目立たないよう配慮しました。夜間は柔らかな間接照明が室内を包み込み、朝にはトップライトから降りそそぐ自然光が空間を満たします。時間帯によって室内の光の色が変化し、さまざまな雰囲気を味わうことができる建物となりました。自然と一体となるこの建物で、ゆったりと滞在していただける空間を目指しています。

人と古民家 建築家 牧野嶋 彩子氏

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