稲の家/INE

稲の家/INE

芦澤 竜一氏+Studioonsite+滋賀県立大学芦澤竜一研究室

懐庵は、南面と西面に設けられた大きな開閉式の扉によって、内と外の関係を自在に変化させられる内庭をもつ建築です。室内にも大地と切り離されていない土の空間があり、建物の内部でありながら自然と共にある感覚をもたらします。

南西に設けられた大きな扉は外の畑と内庭をつなぎ、外部の要素を持つ室内の扉は内庭と室内をつなぎます。南西側に設けられた扉を開くと、外の畑と室内が一気につながり、内庭を介して大地と建物とがひと続きの空間として立ち現れます。

一方、この扉を閉じたとき、内庭は室内の一部となり、自然を内に取り込むような感覚が生まれます。こうした構成により、暮らしの中で空間の性質が変化し、自分が外にいるのか中にいるのか、自然と人の関係が変化する感覚が立ち上がります。

懐庵は、畑、内庭、そして自然を抱えた内部空間のすべてをつなげながら、淡路島の自然と共に暮らしを体現する建築です。

芦澤 竜一氏+Studioonsite+滋賀県立大学芦澤竜一研究室

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