







一本のムクノキを囲むように建つ「陽の家」。
木の周囲を一周してから玄関へと導かれる構成になっています。
階段を上るとき、あるいは寝室の天窓から差し込むやわらかな木漏れ日が、
この場所が自然の只中にあることを静かに教えてくれます。
大地とのつながりを五感で感じられるように台所を1階に設け、
鳥が枝にとまるような感覚でお休みいただけるように寝室を2階に配置し、
軽やかに自然と共に過ごすことができる構成にしています。
この建物は上空から見ると「R」の文字のかたちをしています。
Reduce、Reuse、Recycleという環境思想の3Rに加え、
自然への敬意を込めたRespect、土壌と生命の循環を象徴するRegenerate、収穫を意味するReap、
そして農村の営みを象徴するRuralといった、「農」と「再生」に根ざしたRの精神を込めています。
この宿で、自然に敬意を払いながら土に触れ、その恵みを味わい、
心身ともにリフレッシュするための場となりますように。