土に触れ、風を感じて、自分に還る 新井ミホさんが燦燦Villaで見つめた美しさの源

淡路島の自然に抱かれるように佇む、「はたけのリゾート 燦燦Villa」。
食・農・建築。そのすべてが土地の恵みと結びつき、訪れる人に静かな気づきをもたらしてくれる場所です。
今回お話を伺ったのは、ウェルネスビューティーに特化したPR会社、株式会社LA CARPE(ラキャルプ)の代表・新井ミホさん。
自然との調和や“内側の美しさ”を大切にする新井さんは、燦燦Villaでの滞在を通してどのような時間を過ごしたのでしょうか。


自然と一体になり、力が抜けていく場所

──はじめて燦燦Villaを訪れたとき、どのような印象を持たれましたか?

新井:実は、燦燦Villaが完成する前から、すぐ近くにある「農家レストラン 陽・燦燦」に伺う機会がありました。訪れるたびに少しずつ建物ができていく様子を見ていたので、私にとっては完成までの過程も含めて、とても思い入れのある場所なんです。

名だたる建築家が手がけた建物や特別なコンセプトがある一方で、実際にその場に立つと、ふっと力が抜けていくような感覚があったことを覚えています。

風の音や植物の気配、夕日のやわらかな光。そうした空気の流れがとても穏やかで、知らぬ間に少し疲れていた自分が解放されていくようでした。五感がゆっくりと開き、静かに深呼吸をしたくなる、どこか懐かしくてリラックスできる場所でしたね。

──その日の体験を記した新井さんのInstagramでは、“原点に戻る”という言葉が印象的でした。

新井:日々の生活はあまりにスピードが早すぎて、空を見上げる余裕もなくて。でもここでは星を眺めたり、草花の香りや風の音に耳を澄ませたりすることが自然なこと。こんなにも美しい景色がそばにあることに、ただただ感動しました。

忘れていた何かを取り戻せたような、「あぁ、自分もこの自然の一部なんだ」と思い出せたような、そんな感覚がありました。

宿泊した「風の家」も、とても印象に残っています。淡路島の風の流れに合わせて窓が設けられていて、高い位置の窓を開けると、家の中をすっと風が通り抜けていくんです。 建物は人が自然の中につくったものではあるけれど、自然に対してとても敬意を持って建てられている。そのあり方が本当にすてきでした。

三方の光と風を受け、淡路の景色と溶け合う「風の家」

檜と漆喰が香る静寂の室内で上質な時間がゆるやかに流れる

土に触れ、季節を味わうという贅沢

──滞在の中で、特に心に残っている体験はありますか?

新井:やはり農業体験ですね。私は都心で暮らしていて、普段はコンクリートに囲まれた生活をしています。だからこそ、畑に出てやわらかい土に触れたり、農家さんのお話を聞いたりする時間はとても貴重でした。 土も、植物も、人も、すべてがひとつの循環の中にある。そのつながりを自然と感じ取ることができました。

──季節によって風景が変わる楽しみもありますよね。

新井:そうですね。淡路島には季節ごとに足を運んでいますが、その時々で表情が変わります。

冬は寂しいというより、清らかな朝の景色がとても美しい。夏は青空とのコントラストが強く、土地そのものからエネルギーをもらえるような感覚があります。

そして景色だけでなく、食を通して四季を感じられることも魅力です。採れたての有機野菜をいただくと、野菜そのものの旨みがまっすぐ伝わってきました。レストランでの食事も、素材を生かした足し算しすぎない料理で、とてもおいしかったです。

朝食例:畑の野菜15種類の漬物ビュッフェ、自分で採取した烏骨鶏卵の目玉焼き、淡路産有機米の土鍋ご飯、規格外野菜の味噌汁、旬のスムージー

──畑と食卓がつながっていることを実感されたのですね。

新井:朝の畑でケールを摘んでスムージーを作る体験も楽しかったです。

お子さんと一緒なら、畑で採れた野菜を一緒に調理するのもいい体験になるかもしれません。大人も満足できる場所でありながら、子どもにとっては食育や自然の学びにもなる。そこも大きな魅力だと感じました。

自然の中で見つめ直した、内側の美しさ

──新井さんは美容の分野で活動されていますが、燦燦Villaでの体験と、ご自身のお仕事や価値観が重なる部分はありましたか?

新井:とてもありました。美容の仕事をしていると、「美しくなりたい」「きれいになりたい」という願いにたくさん出会います。

でも、本当の美しさは、何かを外側から足していくことだけではないと思うんです。その人がもともと持っている美しさや健やかさを、どう引き出していくか。私はそこに、美と健康の本質があると感じています。

ただ、日常が慌ただしくなるほど、私たちはつい外側に目を向けてしまいます。もっと何かを足さなければいけない、もっと満たさなければいけない、と考えてしまう。

燦燦Villaで過ごした時間は、そうした意識をいったん手放し、自分の内側にあるものへ立ち返るような体験でした。自然の一部としてそこにいる感覚が、本来の自分に還ることと重なっていたのだと思います。

頭の中が忙しい人にこそ、必要な時間

──新井さんがもし誰かに燦燦Villaを紹介するとしたら、どのような方におすすめしたいですか?

新井:特に、時間に追われている方や頭の中が忙しい女性にこそおすすめしたいですね。

私もそうなんですが、現代人は膨大な情報に囲まれて頭がパンパンになっていますよね。仕事でオンラインミーティングが続いたり、空いた時間にはスマートフォンを見たり。体は動いていないのに脳がずっと働き続けていて、脳疲労を起こしている人が多いのではないでしょうか。

そういう方にこそ、ぜひ大地や空気の力を感じてほしいです。土に触れ、自然の恵みをいただき、空や景色を眺める。自分の外側と内側を結び直すような時間を過ごすことで、本来の人間らしい感覚を取り戻せるのではないかと思います。

 


 

忙しさの中で、自分の感覚が少し遠くなっていると感じたとき。自然とつながる時間が、本来の自分に立ち返るきっかけになるかもしれません。

 

新井ミホ (Miho Arai)
ラキャルプ代表/植物療法士、ビューティディレクター
大学卒業後、IT関連企業の広報や化粧品メーカーPRを経て、ウェルネス・オーガニック美容専門のPR会社ラキャルプを2012年に設立。植物療法や薬膳、ウェルネスライフにも精通。日本最大級規模サスティナブル美容展示会「ラキャルプフェス」を主催、2024年より地方自治体によるウェルネスツーリズムワーキング委員に就任。ウェルネス美容を通じサスティナブルな未来構築を目指し、環境課題や女性の社会課題のサポート活動にも積極的に取り組む。

原田麻衣子 (Maiko Harada)
神戸在住のライター・編集者
出版社勤務を経て、2017年よりフリーランスとして活動。企業のオウンドメディアや広告、雑誌などで企画・取材・執筆を手がけるほか、商業施設のSNS運用や記事監修にも携わる。
食や地域、ものづくり、人の営みにまつわるテーマを得意とし、挑戦する人や企業の想いが読者に届く言葉づくりを大切にしている。

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